一瞬、あだ名が南野になった話(下)

そしたら「おーい、南野って誰だ! うちのクラスにはいないぞ!」と、教師がさわぎ出した。「出席番号30番は誰だー! あ……福倉……か」私はもうプルプルするしかなかった。しばらく「おーい、南野ー」「妖狐ようこー!」「く〇まー!」と呼ばれていた。土器が胸むねして死ぬかと思った。

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