宇宙女&地球男
眠い眠くてしょうがない羊
第1話 はじめまして! 宇宙人と地球人
平日の夕方、男子高校生が道を歩いていた。
名前は球太。背が少し高めで眼鏡をかけた賢そうな見た目の少年だ。
「退屈だな〜、ただ真っ直ぐ家に帰るのも飽きたし、家に帰ったら楽しくはあるけど毎日同じ生活で飽きてしまった」
球太は様々な事に対して退屈をしていた。
ゲームなどの趣味はあるがそれさえあれば人生楽しくてしょうがない、というのとはまた違うからだ。
しばらく嘆いていたが、ある事を思いついた。
「…あ、気分転換にそこの公園でも寄るかな。楽しい事は何もないだろうけどな」
あまり期待はせずに近くにあった公園へ入っていった。
小さくて人気はあまり無い公園だ。
今日は空が薄暗く、天気が微妙だからか尚更人がいない。
「たまにはこういう子供っぽい事をするのもいいかもな」
球太は1人、ブランコに乗っていた。
「…しかし、こういう時友達や恋人が傍にいたらな。学校で普段話してる奴らは部活で忙しいし放課後は退屈だ」
クールそうに見えるが実は寂しい気持ちで一杯だった。
「かといって俺は部活に入るのは少し嫌だしな、勉強の時間も確保したいしそれプラスのんびりできる時間も欲しい」
1人は寂しいが自分の生活とのバランスが大事だった。
しばらくブランコに乗って考えていると、突然空が光った。
「あれはなんだ?」
空を見て疑問に思っているとその光はやがて、すごい勢いで球太の目の前に落ちてきた。
「うわ、落ちてきた!?小さな隕石か!?」
球太はとても大きな驚きの声をあげた。砂煙が舞っていてよく見えない。
しばらくすると収まり、ようやく全てが見えた。
「…ふぅ。呼ばれた気がしたので地球第1の場所はここに決めましたが…砂がすごいですね」
同い年ぐらいの1人の少女がそこに立っていた。
「は?光が落ちてきたと思ったらそこに小学生の女の子がいた…?キミは誰?」
球太はいくら考えても状況が理解できずに少女を不思議そうに見つめる。
「あ、はじめまして地球人さん!私は宇宙人です。これからよろしくお願いします!」
少女は球太を見つめニッコリと笑顔で挨拶をした。
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