最強のペテン師(嘘)が、世界と美女を奴隷にするようです(第一章完結)
keimil
プロローグ 『奴隷』
「あんっ、もう無理!やめて」
俺の目の前で、金髪の美女が喘ぎ声をあげていた。
彼女の目には涙が溜まっていた。大きな目に溜まった涙は保護欲を湧かせるような無邪気さと、生娘には出せない扇情的な雰囲気を絶妙に醸し出している。
大抵の男ならば、女の子特有の魅了の魔法で手を緩めてしまうだろう。
だが、それでも俺はやめない。
行為をやめない。
なにせ、俺は奴隷であるこの美女をどうとでもできる権利を持っているのだ。
ここでやめるのはあり得ない。
だから、金髪の美女の艶めかしい懇願も意には介さない。
「無理な相談だな。知っているだろ?お前は俺の奴隷だ、拒否権はない」
無情な宣告を告げる。
彼女は、形のいい唇をじっと引き結ぶ。涙をこらえるようにして俺を睨む。
だが、それも数刻。
すぐに、彼女は、自慢のライトグリーンの瞳を俺から逸らして、諦めの表情を浮かべる。
スケート選手のようにすらりとした四肢を動かして、俺を満足させようと手を動かす。
「分かったわよ、やればいいんでしょ。鬼畜っ!悪魔!」
金髪を風呂上がりの犬のように激しくふりみだしながら、俺を見つめる。いつもは宝石のように輝いているライトグリーンの瞳も、今はへにゃりと歪み、覇気がない。
「そもそも、お前が言い出したことだろ?お前が俺を満足してくれるって言ったんだろ?」
俺は事実を淡々と告げ、獣のように剝き出しになっていた彼女の戦意を刈り取る。
俺の言葉に悔し気に眉を吊り上げ、その女は、新緑色に輝く瞳をこちらに向ける。だが、俺の言葉の正当性が分かっているのか、反論しようとはしない。
「にしても、冷血無情の“
俺は、言葉を重ねる。
「ふんっ。やればいいんでしょやれば」
俺の狙い通りに彼女、黒川沙耶香は陶器のように滑らかな頬を紅潮させながらも、先程より集中して俺の要求にこたえる。
誰もいない二人きりの教室で、宵闇に紛れながら二人は誰も知らない秘密の行為をする。
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