何を信じればいい？

第1話

混沌とした世界の中で、

何を信じればいいのだろう。

毎日、行かなきゃという思いに駆られ、

重たい足を引きずって、

眩しすぎる太陽の光に目を細めて、

もやもやとした心を持ちながら、

道を歩く。

平坦な道なのに、坂道を上っているように重たい足取り。

ひとときの煌めく時間にすがりながら、

絶望の時間を過ごす。

押し付けられて、罵られて、裏切られて、

それなのに、生きてしまっている。

儚く、すぐ壊れてしまう人の人生。

いつのまにか、溢れてくる涙は、なんの涙？

悲しいの？　辛いの？　愛してほしいの？

暗闇の中、ひとりぼっちで、

泣いてもだれも気づいてくれなくて、

死んでもだれも気づいてくれない。

怒りが、悲しみが、口の中から溢れ出て、

おかしくなって、

ものが壊れていく。

自分の居場所すら、自分で守れなくて、

息をするのが苦しくなって。

信じてた人も、結局はあの人のもとへ。

私のことなんか、想ってない。

そんなこと、とっくの昔にわかってたのに、

すがりついていたかった。

私は、何を信じたらいい？

生きる意味を教えてよ。