迷宮狂想曲

@Hydr

プロローグ

世界各地に点在する︎︎ ︎︎ ︎︎"︎迷宮"︎


そこはかつて大陸を飲み込むほどの繁栄を誇りながらも、ある日を境に瞬く間に滅んだ王国の残骸である。




基本的に迷宮はその王国が宝物や秘術の秘匿を目的として建てられた”人殺しのため”の建物である。




何層にも入り組んだ”そこ”には多くのモンスター、悪意のある致死性のトラップなどが張り巡らされており、数多の人々の侵入を拒んできた、が




ギルドという迷宮の探検者協会の長年の努力により


大抵の迷宮の第1層、第2層は既にモンスターの掃討、トラップの無力化がなされており、一般人でも立ち入ることの出来る観光地として発展している。




しかし3層も1層や2層と同じくモンスターの掃討、トラップの無効化が行われているが、ギルドによる探検の拠点が設置されているため一般人は立ち入ることが出来ない。




なぜならその下からは迷宮と人間達の命のやり取りが行われているからだ。




死と血に塗れた迷宮。


夢と希望を持って訪れた者に容赦なく這い寄る死。




しかし死んだ次の瞬間には迷宮の魔法により地面や天井に付いた血は拭われ、肉体は即座にモンスターの糧となり、装備は迷宮のどこかの宝箱に移され隠される。




迷宮の発見当初はそのようなことがあまりにも起こりすぎたために、ギルドは養成所を開いた。




探検における行動理念の把握に1年。


そして体術、剣、魔法、銃、さらに近代技術の修得に5年、最後に迷宮の実戦訓練に1年。




5年の最後の年に役職が分けられる。




役職は前衛、中衛、後衛の3つに分けられる。

そして前衛は攻撃を受けそれを後ろに回さないように立ち回り、中衛は前衛のカバー、後衛は援護射撃、そして前衛と中衛の回復を担当する。




そしてこの物語の主人公は中衛の、何にも秀でない平凡な1人の青年の1つの生き方である。


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