いつからだろう、自分を信じれないのは。

迷い猫

第1話 子供って

私は1面田んぼだらけの田舎で育った。

父方の家で暮らしていて両親共働きだったので、おばぁちゃんに育ててもらったようなものだった。おばぁちゃんは常に仕事やら農作業やら動き回っていて、赤ちゃんの頃はどこにでもつれ回されていた。兄弟もいて末っ子だったからか、みんなに可愛がられお世話をしてもらったのもあって、親にはあまり迷惑をかけなかったと思う。

でも、トイレの練習をしていた頃は便器にお尻が落ちるんじゃないかと思い、なかなか便座に座って用が足せなかった。影に隠れてこっそりしてたが、ばれてしまうのは当たり前のことだ。それは迷惑をかけた。


こんな変なことばかり覚えているのは、同じことを繰り返したくないとか気を付けなきゃと思って覚えているのでしょう。

唯一今も思ってることがある。

小学校では自分の中で「お笑いブーム」がおこり、七夕の願いことは『お笑い芸人になって、実家を建て直す』と書いたことがありました。自分の中でのブームなのでお笑いは可愛らしいかなぁと思います。が、実家を建て直すとは父方に嫁いだ母の願いごと。毎日のように聞いていたせいか、洗脳レベルで自然と書いたと思う。

いまだに実家を建て直してあげれてないのは心に引っかかっています。


子供の頃は素直でまっすぐで誰しもが平等に明るい未来があって、夢が叶うと思ってました。

今になると羨ましい限り。



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