第3話 出会い
なるほど。つまり普通のゲームのようにレベルアップしてゲームのようにボスを倒す。違うのは命を懸けるか懸けないか、ということか?たぶん。ならば急がなければ。
そう思い俺は走った。
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3ヶ月で10階まで踏破。死亡者約5千人だ。
この世界には当たり前のようにモンスターがいる。しかし安全地帯街、通称アンチがあり、その中にはモンスターは入れず、中に湧くこともなくいかなる方法でもHPは減らない。つまり全員アンチにいたら死ぬことはない。そう誰もがわかっていたがなぜかモンスターと戦う人がいる。まあ俺もそうだが。ユニークスキル持ちはUP(ユニークポイントだと思われる)がHPの下にあり、ユニークスキル持ちは活躍したり夜襲があったり...らしい。
正直言うと俺も
「なぁ、ミフネェ。」
「ちょっと待ってくれますか?」
一人が銃を持ち、片方が魔法使いっぽい装備をしている。二人か。いけるな。軽く深呼吸。
「...ふぅ」
俺はほぼ全力でアンチから飛び出し、近くの森に逃げた。いつもなら撒けるのだが、
「置いてくなよ~」
「ちっ。クソが。」
スタートダッシュを決めた俺に追い付いてきている。......何だ?この違和感は...
「なっ」
その違和感の正体に気づいた瞬間俺の足は止まった。
「おっ話を聞く気にって止まらヌグッ」
「気を付けてくださいよ。こんなんで死なれたら困り──ませんが。」
「困れよ!」
白髪の少年が奇声を上げて地面に突っ込み、黒髪の少年があとから追い付いてきた。青いエフェクトが足の周りを舞っているってことは魔法か。何だか騒がしいやつらだな。ミスキンと同等かそれ以上騒がしい。
「んで、俺になんのようだよ。」
「お前に仲間になってほしくて」
「じゃあ俺の質問に答えてくれ。なぜお前は銃を持っている?」
...そう。違和感の正体は『銃』だ。この世界には銃はない。つまり
「これか?これはな俺のユニークスキルだ。」
「じゃあもう一人。お前もユニークスキラーだな?」
「yesだ。」
人柄悪いなオイ。
.........これが親友との出会いだった
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