第一章 始まりと狂喜のスカーレット

FT

第2話 説明 1


「ど...どうしてこうなったんだ。」


 俺は普通に生きて普通に死ぬ。そういう人生じゃなかったのかよ。

 俺──ここではミフネか──はそう呟く。

 ここはVRMMOだか何だかの

 どっかの誰かが作った『SAVE ON OUT』というゲームをプレイしたら急によくわからん町に飛ばされた。そこには大体9万人くらいの人がひしめき合っていた。

 ここはどこだ。家にいたはずだ。中にはあなたもここに!という声も聞こえる。


 その状態で10分ほどたっただろうか。


「騒ぐな。五月蝿い。」


 という声が降ってきた。


「何だ──」


 そこいた人たちはそう思ったのだろう。全員が声のする方向を見る。そこには20メートルはある透けた人が立っていた。...いやそれは違うか、何故ならその人は下半身がなかった。ホログラム。という答えにいくのに5秒はかかった。そのくらい衝撃的だったのだ。その男?は言った。

「我が名はミスターキングだ。お前らはこの世界に。」


 招かれた。のところを強調したのは気になるが、なるほど。ミスキンか。声から男だと思われる。ミスキンは


「説明が面倒だ。ざっくりいく。今この世界にいる客は十万人。この十万人でこの世界をしてもらう。」


 ちゃんと説明しろや。オイ。


「クリア、とはあっちの方にある高くて白い塔。100階ある。あれを踏破してもらう。」

「そして──いやこの口調めんどいな。そして1階毎にボスがいる。そいつを100回倒せば、踏破となる。そしてボスの部屋に入る1回目。だけ鍵が必要だ。鍵はまあおいおい説明する。」

「まあ大体わかってると思うけどここで死んだら現実あっちでも死ぬ。」

「それムズくね?と思ったから最強能力ユニークスキルを30人に与えた。じゃねー」


 ......静寂が町を包む。嵐のように来て嵐のように消えたな。あいつ。

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