合法ロリVSロリコン超能力者先輩~「私の身長を伸ばしてください!!」「なぜだ!?ロリこそ正義だろう!!!」~【台本形式】

平光翠

【私たちについて】&【超能力先輩と私】

【私たちについて】

小桜ちよ…本作の主人公、幼女体型

小菊よろず…本作の主人公、ロリコン

友田楓…ちよの友人、よく物をなくす

鏡柳きょうやぎめぐみ…万の友人、ナルシスト

もみじ…万の友人、対物性愛者


【超能力先輩と私】


楓「ねえ、ちよ。超能力者って信じる?」

ち「急に何の話?昨日の胡散臭い超常番組見てたの?」

楓「違うよ!! この学校、超能力研究会っていうのがあって、本物がいるらしいよ。超能力使って、お悩み相談みたいなことやってるんだって…」

ち「へー。なんか昨日のテレビより胡散臭いね」


楓「それでさ、今日の放課後覗いてみない? ちよ、まだ何の部活に入部するか決めてないんでしょ!?」

ち「まぁ、どうせ一年生のうちは部活に入らないといけないし、そういう変な部活の方が適当に参加出来て気楽かもね。変な先輩とかがいなければ入部してもいいかも…」

楓「ついでに無くしたヘアピン探してもらおう」

ち「超能力信じてるんだ…。どうせ嘘だと思うけどね。っていうか、あくまで研究会なんだから本物はいないでしょ」



放課後……


楓「失礼しまーす…」

万「ん? 一年生か…。部活動見学ならお断りだよ」

ち「新入部員入れる気がない部活とか許されるんだ…?」


楓「見学じゃなくて、ヘアピンなくしちゃって、超能力で探してほしいんですよ。って聞いてますか?」

万「…う、美しい…。君、名前は!? 身長はいくつだ? 恋人はいるのか? 好きな男のタイプは? 超能力者とも付き合えるか!?」

ち「へ? 急になんですか!?っていうか、距離が近いです。離れてください!!」


万「ああ、すまない。取り乱した。あまりにも君が可愛らしいものだから…。とりあえず抱きしめさせてくれないか?」

ち「いやですよ!! なんですか、変態ですか? ロリコンですか? 犯罪者ですか?」

楓「あのー、私の話聞いてます?」


万「あーごめんね。改めて、俺は超能力研究会部長の小菊万。そっちで眼鏡を拭いている男が岸椛。失せ物探しのスペシャリスト。失くしたのはヘアピンといってたね。椛、探してやって」

楓「あ、よろしくお願いします。一年の友田楓です。失くしたのはピンクのヘアピンで、二時間目にはなくなってました」

椛「キョーミない。もう見つけた。女子トイレの奥から二番目の個室。ナプキン用のごみ箱のかげだ」

ち「嘘…。楓、この人たち絶対でたらめだよ。性犯罪者に、妄想虚言癖。ヤバい人しかいないよ!!」

楓「えと、一応探してみますね……。あはは……」


女子トイレにて


ち「ほんとに信じてるの? あるわけないじゃん」

楓「あったら面白いじゃん? なくても面白いし。あ、見つけた!!」

ち「嘘でしょ!? なんでわかったんだろ」

楓「でもよかった。おばあちゃんが誕生日にくれた物だから、失くしたらショックだし」


万「みつかりましたー? よかったらお話ししましょうよ。小桜さん」

ち「え? あの先輩わざわざ追いかけてきたの!?絶対ヤバいって…」

楓「見つかりましたー。ありがとうございまーす」

椛「それは良かった。友田、そのヘアピン、少し貸してくれ」

楓「へ? いいですけど…」

ち「ちょっと、やめときなって…」


パシュン!!


万「あーあ。好きになっちゃったか―。友田さん、ドンマイ」

ち「今の何ですか? 変な音しましたよ。ヘアピンが光ったのは、何かの手品ですか?」

椛「友田、このヘアピン貰うぞ」

楓「どうぞー。わたし、もういりませんしー」

ち「は!? ちょっと、楓、何言ってんの? 大切なものなんじゃないの?」

楓「えー、そうだったかな?覚えてないや。わかんない……」


ち「ちょっと、楓!! あなた達、楓に何したんですか!? 先生呼びますよ!!」

万「ん-。たぶん、ヘアピンの感情が全部椛に移ったんだよ。椛が友田さんのヘアピンを好きになっちゃったから、ちょっと口説いて、まあ、あっけなく落ちた…的な?」

椛「万、喋りすぎじゃないか? それとも、入部させるつもりなのか?」

万「そだよー。小桜さんが可愛いから、入部してもらいたいなーと思って。椛は気にしないでしょ?」

椛「キョーミない」


万「だよね。と、いうわけで小桜さん、超能力研究会、入らない? 君の疑問も悩みも全部解決してあげられるよ」

ち「イヤに決まってるじゃないですか! いくら先輩の顔がいいとは言え、変な人達に囲まれて部活なんてできませんよ。それより、ヘアピン返してください! 楓の物ですから!!」

椛「うるさいぞ。この娘に触るな。もう僕のものだ」

万「あはは、全然手届いてないよ。カワイー!!」

ち「あーもう!! 顔近いですよ」

楓「ちよ、もういいよー。返してもらっても、それ、もういらないから」


ち「ねえほんとどうしちゃったの? 岸先輩、楓に何したんですか?」

椛「俺は何もしてない。その女とヘアピンの間の関係を断ち切っただけ。簡単に切れる絆だったんだ。そこまで思い入れが強いものでもなかったんだろ」

万「あはは、友田さんは他にもヘアピンを持ってるみたいだからね。日替わりで付け替えてるみたいだし、思い入れが薄いのもわかるなー」

ち「なんでそんなこと知ってるんですか…!? っていうか、私はまだ一回も名乗ってないのに、なんで私の苗字知ってるんですか!? 小菊先輩も何者ですか…?」


万「んー。じゃ、超能力研究会に入ってくれたら教えてあげるよ。あ、オプションで身長も伸ばしてあげようか? ずいぶん思い悩んでるみたいだし。それとも、おっぱい大きくする? ロリ巨乳もウェルカムよ!!」

ち「顔が良くても変態はちょっと…。楓、行こう」

楓「わかったー。あ、ヘアピン見つけてくれてありがとうございます。もういらないけど、一応…」

ち「いいから行くよ!!」


椛「逃げられたぞ? いいのか?」

万「うーん。俺の予知では、エプロン付けた小桜さんがいるし、俺あの娘と結婚すると思うんだよね。指輪嵌めてないから、まだ同棲中なのかな…」

椛「じゃなくて、部活。新入部員が入らなかったら廃部だろ」

万「んー。ま、最悪マインドコントールすればいっか。先生を…」

椛「こえーよ」

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