休みが恋しい 〜ゆきちゃんとモチベ〜



「はぁ、もっと祝日増えないかなぁ」



「お疲れですか?」



「最近思うんだけどさ、祝日って少なくない?」



「連日あったのに何を言ってるんですか。もうゴールデンウィーク忘れちゃったんですか?」



「ゴールデンウィークって姉さんたちに振り回されただけじゃんか。ちゃんとお休みしようよ」



「一週間に二日も休日があるのにですか?」



「土日はルーティーンでしょ。祝日のボーナス感がいいんだよ」



「もう、そんなことばっかり言ってお仕事サボろうとして……。会社に行きたくない理由があるなら別にいいんですけど、侑希さんの場合ただ面倒臭いだけですよね」



「そうだけど……」



「あ、じゃあ、出勤に何か楽しみでも見つけたらいいんじゃないですか?」



「楽しみ?」



「たとえば、朝の職場のコーヒーが最高とか、仕事終わりにゲームセンターに行ってアーケードゲームを楽しむとか。それだけで行くモチベーションが変わると思いますよ」



「あー、給食のために学校に行く、みたいな感じかな。確かによさそうだね。うーん。何にしよう……。ちなみにゆきちゃんは何かあるの?」



「もちろんありますよ」



「?」



「子どもたちがかわいいんです」


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