重い 〜侑希さんの姉妹〜



侑希「はぁ、はぁ……。重……」



ゆき「大丈夫ですか……? 少し持ちましょうか?」



侑希「いや、それは大丈夫だよ」



弓槻ゆづき「はは。昨日あれほどでけぇ口叩いたこと後悔してるんじゃないか?」



侑希「あと一歩だったのにな。将棋だけに……」



弓槻「なるほど。歩兵とかけてるのか」



侑希「わざわざ解説しなくてもいいよ。かかってるかわからないし。ってか、夢葵。お前買いすぎだろ。こんなに服集めてどうするんだよ」



夢葵ゆめき「そんなに多くないでしょ。そのくらいでひぃひぃ言ってたら彼女さんと買い物行けないよ」



侑希「ゆきちゃんはこんなに買わないよ。ってかさ、姉さん」



弓槻「あ?」



侑希「姉さんたちいつまでいるの? もうゴールデンウィーク終わったよ」



弓槻「別に現実世界のゴールデンウィークに合わせたわけじゃねぇよ。たまたまゴールデンウィークだっただけ」



侑希「仕事は……?」



弓槻「それはお前もだろ」



夢葵「あ! 弓槻ちゃん。このお店も寄りたい!」



弓槻「おう。いいぞ」



侑希「えぇ……。もう帰ろうよ。そんなに服いらないでしょ」



夢葵「服じゃなくてアクセサリーだよ。買っても荷物にならないから大丈夫」



ゆき「侑希さん。ほんとに持ちますよ……」



侑希「いや、それは大丈夫なんだけど……。はぁ、荷物持ちなんて賭けなきゃよかった」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る