ゆきちゃんと帰省編 その十二



ゆき「ねぇ、雪斗」



雪斗「何?」



ゆき「今夜お姉ちゃんと一緒に寝ない?」



雪斗「絶対嫌……」



ゆき「どうして?」



雪斗「どうしてって、そんなのわかるだろ」



ゆき「お姉ちゃんのこと嫌いになっちゃった、とか?」



雪斗「そうじゃないけど……」



ゆき「けど……?」



雪斗「嫌」



ゆき「……。じゃあ、寝てる間に勝手に入ってもいい?」



雪斗「それだと一緒だろ。布団に入ってきても追い出すからな」



ゆき「そっか……」



雪斗「……」



ゆき「お姉ちゃんは下の階で寝てるから何かあったらすぐに来てね」



雪斗「子ども扱いすんなって……」


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