来ないでぇ! 〜ゆきちゃんと行きたくねぇ〜
「いやああああああああーっ!」
「なんですか侑希さん。うるさいですよ」
「仕事! 仕事がやってくるぅ! 休みが終わるぅぅ!」
「もう、そんなことで騒がないでください。思い出してください、いつもは週休二日じゃないですか」
「いやぁ。僕の正月休みがー! 会社行きたくねぇ」
「夏休み明けの小学生じゃないんですから。駄々こねないでください」
「ああ、除夜の鐘も初詣も全部幻だったのかな。楽しかったなぁ。明日から会社なんて信じられないよ」
「幻じゃないです。早く明日の準備を始めてください」
「ゆきちゃんは仕事いつからあるの?」
「今日です」
「え!? じゃあ、仕事終わりに僕の家に来てくれたってこと?」
「そうです。ほら、準備しますよ。スーツのアイロンがけは終わってますか?」
「……なんかごめんね。僕の方が休み多かったのに情けないこと言っちゃって」
「だから、何回も言ってるじゃないですか。人と比べる必要はないんです」
「……」
「ほら、お互いお仕事がんばりましょう。それで、終わったら二人でお酒でも飲みませんか?」
「……ありがとう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます