ベットの上で



侑希ゆうきさん、侑希さん」



「……」



「侑希さんってば」



「んー、ゆきちゃんうるさいよ。急に部長から明日出張って連絡きたから早く寝ないとダメなんだけど」



「せっかくお家でお泊まりなのに、ほんとにもう寝ちゃうんですか」



「だってしょうがないでしょ。仕事なんだから」



「今日のお泊まりのために一週間お仕事がんばったのに……」



「それはほんとにごめんって」



「んっ」



「……、ねぇ、寝れないんだけど」



「……かまってくれないなら離しません」



「……。わかった。キス。今日はキスだけね。明日仕事入っちゃったからこれくらいしかしてあげられないけど、それでまた一週間がんばれる?」



「……わかりました。私もわがまま言ってごめんなさい。でも、やっぱりいいです。一週間後の楽しみにとっておくことにします。……来週は空けておいてくださいね」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る