2月23日 優しい人でありんした

 元彼になった人と話しました。

 やっと冷静になって、ヒスらないで話すことが出来ました。お疲れ様だよ、はると。


 なんで勝手に別れるって決断を下したのかな、私が何か悪いことしちゃったかな、不快な思いをさせてしまったかな、誰かに何か言われたかな、そもそも好きじゃなかったろうな、とか色々考えていたことを伝えました。

 今日は泣きませんでした。うん、ちゃんと向き合って話すことが出来ました。好きでした、幸せでした、はもう伝えないけど、ちゃんと貴方の気持ちは受け取りました。


 傷が浅いうちに答えを出してくれてありがとう。

 結局深堀しちゃったけど、優しい理由でさよならを言ってくれてありがとう。

 長い長い勘違いでも良かったのに、貴方が罪悪感なんて抱かなくても良かったのに。自己保身であっても、それでもいいよ。嫌われてたわけじゃないならそれでいい。私の好きがずっと前からバレバレだったのはちょっと驚きだったけど、ねぇ、私がこの気持ちに名前をつける前から貴方は気付いていたなんて、本当にずるい人だよ。

 今更だけど言うね。きっと出会った時から貴方のことを目で追っていました。貴方が言うように去年の今頃、旅行に行った時から気になっていました。好きでした。貴方をずっとお慕いしておりました。


 1番になんてならなくても良かった。

 愛されてるかも、っていう勘違いを長くしたかった。

 貴方の安心できる場所になりたかった。


 一回り大きな手をまた重ねて欲しかった。サラサラな黒髪にも一度指を通したかった。広い背中に顔を埋めて大好きな匂いに包まれたかった。


 貴方のことが「好きでした」なんて、思い出にするのが惜しいよ。もう泣かないけど、良くないよ。過去に縋るな佐藤令都。


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