記憶の手帳

2月21日 制服デートはプリ機がマスト

　今日はー

　本屋さん行ってー

　学校に合格発表行ってー

　パンケーキ食べてー

　お友達とお買い物しましたー

　服屋さん巡りできて楽しかったです！！

　お友達との制服デートはめちゃくちゃ楽しかったんです。多分これが最後の制服デートだったなー。

　女子高生の賞味期限がもうすぐ切れてしまう。

　嗚呼、切ない。

　高校3年間、私何したのかな、なりたい自分になれたかなって帰ってから考えたの。

　小学生の私の理想の女子校生はもっと大人っぽかった。

　中学生の私が憧れた女子高生はもっときらきらしてた。

　少女マンガのヒロインみたいに可愛くって、勉強であせって、恋をして。

　ねぇ、女子高生ってなんだと思う？？

　体育祭で借り物競争なんてなかった。

　文化祭の居残り2人きりとかありえないし。

　夏休みに浴衣で花火大会行くにしても、お祭り消えたし。

　修学旅行も計画倒れだった。

　高校生、教室で完結してね？？？

　マンガやドラマのヒロインみたいな生活は、きっと誰も出来なかった。

　部活も思うように出来なかった人の方が多いと思う。

　それでも、教室という箱庭だけで完結する世界でも、何も無いなりに楽しかった。

　ちっちゃい令都へ。

　あなたが想像してる高校生活はどこにもないよ。

　それでも、

　友達とバカみたいに大好きなアイドルの話とかして、

　放課後に寄り道して、

　クラスの男の子に恋をして、

　びっくりするくらい酷い振られ方して、

　スカート2回折とか可愛くなる努力して、

　勉強嫌だのなんだの騒ぎながら

　新しい恋をして

　初めての恋人作って

　幸せな時間は束の間で

　号泣しながら別れ話して、

　受験勉強でも

　やっぱり泣いちゃって、、

　それでも、

　それでも充分だったんだ。

　教室で収まる小さな幸せだったのかもしれない。

　佐藤令都の高校生活は、ちっちゃい令都に自慢できるくらい眩しいものだよ。

　女子高生は3年間しかない。

　イヤイヤ入学した高校でも友達にすごく恵まれた。

　これからやりたい事見つけることができた。

　憧れのヒロインには程遠いけど、ちょっとは垢抜けた。

　充分だよね。

　まだこの制服を脱ぎたく無いな。