第六百八十四話 マリー・エドワーズと真珠は極太のストローを食べてネクタルを飲み、真珠はスイーツを食べまくる



マリーにテーブルの上に乗せられた真珠は、お座りをして自分の目の前にある極太のストローがささったネクタルを見つめる。


真珠はいつも、平皿に入ったミルクを飲んでいて、フローラ・カフェの飲み物はいつもマリーが飲ませてくれるので、極太のストローがささったネクタルを、真珠はどう飲んだらいいのかわからない……。


「わうー。わんわぅ、くぅん……」


真珠は縋るようにマリーを見た。

マリーは真珠にストローの使い方を教えようと、自分の分の極太のストローをさしたネクタルのコップを手に持つ。


「真珠。あのね、ストローはこう使うんだよ」


マリーはそう言ってストローを口に咥えて、吸った。

白いストローに緑色のネクタルが吸い上げられ、色が変わっていく様子を真珠は目を輝かせて見つめる。


「メロン味!! おいしい!! ……ん? このストロー甘い? 気のせい?」


マリーが首を傾げているうちに、ストローの使い方を見て覚えた真珠は目の前の極太のストローを口に咥えて……思いっきり噛んだ!!

極太のストローは真珠の歯に砕かれ、真珠は折れたストローを口の中で咀嚼する。甘くておいしい!!


「真珠!? ストローは食べちゃダメだよ!! どうしよう……!! 真珠がお腹を……壊すの……? 大丈夫そう……?」


マリーは混乱している。

真珠は甘くておいしい極太ストローをどんどん食べている。


「聖人様、聖獣様、失礼いたします」


テーブルの上にお座りをして極太ストローを食べまくっている真珠と、頭を抱えて混乱しているマリーを見かねて、店内に待機している神官が歩み寄る。

マリーは神官に視線を向け、真珠は極太ストローを食べ切ることに集中している。

神官はマリーに微笑み、口を開いた。


「ネクタルに付属しているストローは飴細工で作られているので、おいしく食べられますよ」


「そうなんだ。教えてくれてありがとうございます。あっ、真珠、もうストロー全部食べちゃってる……」


「わんっ」


極太ストローを食べ終えた真珠は満足して吠える。

マリーは真珠にネクタルを飲ませながら、自分もネクタルを飲む。……忙しい。


一足先にネクタルを全部飲み終えた真珠に、暇つぶし用に手鏡を渡し、マリーはひとりでのんびりネクタルを飲む。おいしい。

ネクタル1つ2500円は高値だけれど、ぼったくりではない。……ゲームでしか買えない値段だとは思うけれど。


その後、真珠は『フローラ・バナナマフィン』を5個食べて『フローラ・チョコチップクッキー』10枚食べ、そして『フローラ・ミルクレープ』を2個食べた。


***


真珠が食べたスイーツの総額 6200リズ


『フローラ・バナナマフィン』×5個 3000リズ


『フローラ・チョコチップクッキー』×10枚 2000リズ


『フローラ・ミルクレープ』×2個 1200リズ


マリー・エドワーズの現在の所持金 3690501リズ →3684301リズ


風月21日 昼(3時59分)=5月23日 19:59

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