森の聖女と僕の夢

absorb

プロローグ

目が覚めると俺は水の中にいた。水の中にただ1人、周りには誰もいない。静かで孤独な…。


(…くん…み…き…ん…瑞樹みずきくん!)


誰かが呼んでる……?懐かしい…暖かい…


「……ん。」

「は〜、やっと起きた。」

「もう朝なんだけど、いつもなら起きているのに…夜更かしでもしたの?」

「………。」

「ちょっと、聞いてるの?」

「…!凛華りんか?いつからいたの?」

「ずっといたわよ!私が起こしたよね!?」

「そういえば?」

「もう!早くしないと学校に遅れちゃうよ!」

「!急ごう」


………。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


僕はちょうど一年前、凛華からメッセージが届いた日の事を思い出していた。


「懐かしいな〜。」

「いきなり何?」

「ちょうど1年前も気持ちはこんなだったな〜と思ってさ。」

「一年前って言うと…?」

「…!私が間違えてメッセージを送った時の事?」

「そうそう、SOSがいきなり届いておどろいたよ」

「あの時は私もびっくりしたな〜。いきなりドアをバンって開けられて大丈夫かーって」

「仕方ないだろ。物音がしたら驚くもんだろ!。」

「心配してくれてありがとう」

「それにしてももう1年も経ったんだね」

「そうだな、凛華と話すようになるまで、1年ってのがこんなに早いものだとは思わなかったよ。」


これからつずる物語。それは、誰もが望み誰もが憧れる。それでも実現するのは難しい。それを実現し、青春を謳歌した青年の純愛ラブコメディである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る