人見知り克服ツアー 警察官との恋愛

@asdhenchan

第1話目 運命の出会い

 あのお爺ちゃんは認知症で徘徊中、あのおじさんは元サラリーマンで起業してホームレス。各々の人生にストーリーをつけることが私の習慣だ。ふと空を見て、今日も青いと感じた。午前10時30分。私的には誰とも目をあわせずにすむ、三人だけの公園のコンディションは悪くない。ベンチもひとりじめだ。

 公園の入り口から警察の制服を着た男が入ってくると同時に目があった。焦って視線を下に向け目をそらす。四つ葉のクローバーが目に入ったが全然幸福ではない。目があってしまったのだから。いそいそと立ち上がり、男が入ってきたのとは逆の出口から帰路に着く。

家の古びた扉を開け、ギシギシという音をききながら家へと入る。現在地我が家、安息の地だ。

[おかえり、30分以内に帰ってきたね。今日は一段とはやいじゃない。楓。]と育ての親のミトおばさんが声をかけてきた。[ご飯出来てないよー]という声を背中に布団の中へ潜る。

自分の部屋?そんなものはない貧乏をなめちゃいけない。1LDKだ。布団に入った瞬間にインターフォンがなった。

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