第8話

「(もしかしたら、ここに-----)」


空に浮かぶ列車の駅で下り、


セゲナはそこから地上まで伸びた


エレベーターに30分程乗り、


暗い、夜の駅の前に立つ-----


「おいっ ねぇちゃんっ?」


「・・・・!」


「ちょっと一杯ひっかけねえか!?」


「・・・結構です」


「そんな事いわねえでよー?


 な? 今500円持ってんだよ」


「・・・・」


"パァァァァアアアアアアア"


「・・・?」


セゲナが、手に持っていた恋愛感知器を


酔っぱらいの前に差し出す


「な、なんだ? こりゃ?」


「あなたには、"愛"が足りない-----」


「な------」


"パァァァァァァアアアアアアア"


"カッ!"


「う、うわああああっ」


「(------!)」


セゲナが持っていた水晶玉が強い光を放ち、


酔っぱらいの顔を激しく照らしだす!


「ぐ、ぐわぁああっ」


「------!」


"ダダッ"


「て、てめぇ!?


何しやがったんだッ----!?」


"タッ タッ タッ タッ----


怒鳴り声をあげている酔っぱらいの声を


後ろに聞きながら、セゲナは、駅から離れ、


夜の道をひた走る-------

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る