(二)-10

 木葉たちは小内海を留置場に連行した後、捜査一係と二係の係長を含めて会議室に集まって翌日以後の取り調べ方針について意見を交換し合った。

 捜査一係は、松橋係長も追求した畳屋の老夫婦への脅迫事件を追うつもりであった。しかし木葉らの捜査二係としては、その件ではなく、もっと別の件を追っていた。それは、その老夫婦の住まいの近くにある西万葉国際カンツリークラブに関するものだった。

 このゴルフ場は、そもそもMGKのグループ会社である、MGKエンターテイメントという会社が運営していた。ゴルフ場やスイミングスクール、スポーツジムといったスポーツ施設からゲームセンターやカラオケ店、さらにはパチンコ店などを国内で運営していた。海外ではカジノ運営もしていた。


(続く)

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