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 捜査の結果、成田空港の入国審査でマレーシアのパスポートを持った元軍人が老夫婦の脅迫事件が起こった直前頃に入国したという記録が残っていた。

 老夫婦と直接やりとりしたのは、MGKホールディングスの佐敷と名乗る男であった。県警を通じてこの男が使用していた携帯電話を追跡したところ、通話記録や契約者情報などからその契約者がひまわり警備であることが判明したのだ。そのためこの佐敷という男はこのひまわり警備の従業員と考えられた。その佐敷は現在行方不明だった。

 MGKの社長か会長からこの小内海に指示が出て、そこからさらにひまわり警備へ指示がいったと捜査班では考えていた。そのちょうど中間にいる小内海は、そのため重要な参考人だった。

 しかし、ひまわり警備とのつながりを指摘しても、小内海は取り調べに知らぬ存ぜぬを貫き通した。やむなくこの日の取り調べは夜に入り終了し、小内海を留置場に入れた。


(続く)

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