温かい「おはよう」
流れる日々の中で
ふと触れる言葉から
溢れ出してくる
思い出の欠片たち
あたしはもうひとりじゃない
なのに
あの思い出の海に飲まれると
まだ
足を掬われることがあって
少しだけ、怖い
寂しくて、辛くなる
あなたが居てくれたら
そう思った時
LINEの音が鳴る
あなたから
「おはよう」が届く
今のあたしが一番欲しかったもの
体温など無いはずのタブレットが
あなたのぬくもりを
連れてきてくれる
あたしは
泣きそうな自分に苦笑いしながら
あなたへ返す「おはよう」を
そっと打ち込む
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