君の声
君の声が聞こえたと思ったのは
僕の淋しさが作り出した
幻聴だったんだね
君は
もう僕の名前を呼んではくれない
君は
もう、あんなに遠くにいる
手を離したのは
どちらからだったんだろう
そんな
過ぎ去った時のことを考え
思い出に浸るだけの僕からは
君は
もう、あんなに遠くにいる
どんどん進んでいく君
寄り添いあえる人を見つけた君
僕だけが
ここで立ち尽くしている
君の幻の声を抱き締めて
僕だけが
ここで立ち尽くしている
温かかった君の声が
どんどん冷えていく
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