奇跡と、それから
今このあたしがいる世界に
いったい何人の人がいるのだろう
わからないけれど
その中で
触れあえることは
きっと
奇跡なのだと思う
幾人もの名の中で
あたしが目に留めた人
あたしを目に留めてくれた人
そこから また何かを紡ぎ出せたとしたら
それは
更にすごい奇跡なのだ
あたしの名を目にして
そして去っていく人は
あたしに彼の人を
引き留めておけるだけの言葉が
無かっただけなのだ
足りなかっただけなのだ
時が流れ続けるように
あたしは
あたしの言葉を生み出し続けていこう
これからも、ずっと
ここで
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