太陽の瞳と春のダンス
君と初めて踊ったのは
春の草原だった
二人とも慣れなくて
辿々しいステップに
添える手は拙かった
初めて踊った時の
君の瞳を
僕は今でもはっきり覚えている
春の柔らかな陽射しの中で
君の瞳は
夏の太陽のように強く輝いていた
太陽の瞳が僕を見上げていたんだ
あの時
きっと僕は恋におちていたんだ
あれから
何度も一緒に踊ったね
君はどんどん上手くなっていって
もう僕なんかじゃ
物足りないぐらいなのに
ずっと僕のパートナーでいてくれた
今もこうして踊っているようにね
あれから何度の春が巡っただろう
片手じゃ足りない
僕はね
決めたんだ
次の春が来るまでに
君を
僕のものにするんだって
ダンスを踊るパートナーじゃなくて
人生のステップを一緒に踏みたいんだ
太陽の瞳の君と
この曲が終わったら
君とのダンスが終わったら
僕は胸のポケットに手を伸ばす
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