君がくれた翼

@niyd

プロローグ

遥か遠い昔、人々は精霊の恩恵を生活の動力源として使用していました。しかし、精霊の一部はその過程で人の憎しみ、悲しみ、嫉妬等の負の感情を吸収しすぎた個体が産まれてしまいました。

時が過ぎ、より増大した負の感情と莫大な魔力を持つ個体へと成長していました。人々は後にそれを「魔王」と呼ぶようになりました。魔王は自身の持つ負の感情を精霊、動物等に恩恵として与えた結果、人々を襲う存在へと変化してしまいました。徐々に、魔王軍の勢力を拡大していく内に人々は笑顔を失っていきました。

そんな時、1本の剣を持つ少女が現れました。少女の名は、モナと名乗りました。モナは人々が絶望を感じているのを見たら、とにかく笑顔していき、負の感情に支配された精霊や動物達も次第に本来の感情を取り戻していく姿を見て人々は「勇者」と呼ぶようになりました。

ついに勇者は、魔王の前まで辿り着き、戦いの果てに勇者は魔王を討ち取りました。

世界は、徐々に平穏を取り戻していきました。

「カナリア創世記」

しかし、この物語には本来綴られていない物語があった。それは、勇者は約3年後自ら命を絶ってしまいました。人々はナゼ、命を絶ったのかと憶測は飛び交いましたが結果を知るのは神のみが知る世界であった。

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