29、夢
きみたちはなんて愚かなんだ
夢を取り出そうとするなんて
こうなることが予想できなかったのかい
気持ちはわかるよ
夢の映像をそのまま記録する
それは人の無意識領域の探求につながる
心理学の発展
ひいては人の心の謎をとき明かすことができるかもしれない
魅力的だよね
でも甘かったね
知らなかったんだね
人の夢が何とつながっていたのか
それは人が直接触れてはいけないものだったんだよ
gurahar dorelac gurulac damulem
きみたちはとんでもないものを解き放ってしまった
浸食はもう止まらない
あちこちで人が飲み込まれ
溶かされ
融合し
別のものになっていく
この世界には存在しなかったもの
だから誰も定義できず
誰も名付けられず
誰も把握できず
誰もそれを止めることはできない
damurel gemagol dozureba gulesuqu
終わりはもう近い
苦しみはもう間もなく終わるよ
もう少しの辛抱だ
考えようによっては幸せかもしれないね
だって
この地獄が終わったら
永遠に覚めない夢の中に居続けることができるんだから
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。