ソワソワメンバーズ

Tomeito

第1話落ち着かないハルヒ

なんだかハルヒが妙にそわそわして落ち着きがない。

どうしたんだろう·····

「うーん·····」

と、ハルヒは唸り声を上げていた。

朝比奈さんや古泉も落ち着かないハルヒに動揺していた。

団長席の周りや部室中をウロウロしている。

おいおいどうしたんだ·····何かあったか?

「どうもないわ·····」

そうかい·····そりゃあ良かった。

「何か·····おかしいですね。」

と、古泉が俺に小声で話しかけてきた

確かにな·····

イベントとかテストとかってあったけ?

「·····もしや·····」と、言うと

古泉は鞄をゴソゴソあせり始めた。

何か心当たりがあるのだろうか

しばらくしてから古泉はまた俺に話しかけてきた。

「11月の文化祭ですよ。」

そうか!文化祭か·····

俺とした事がすっかり忘れてたぜ

「もしやと思うが何するかを決めてんだな·····」

「かもしれませんね。」

と古泉は微笑を浮かべながら言った。

「むーぅ·····」

「おい、文化祭で何するか決めてんだろ?もし俺で良かったら手伝うぜ。」と、俺が言うとハルヒはどうして分かったのみたいな顔でこっちを見てきた。

「どうして分かったの?」

そりゃあ·····お前の落ち着きがねぇからかな。

「あっそ。」

「でも、アンタが手伝うなんて言うとは·····感心したわ。」

感心するなよそんくらいで·····

「うっさいわね!折角団長が褒めてやってるのに少しくらい感謝しなさい!」

へいへい。

ハルヒはホワイトボードの前に立つと何か書き始めた。


ホワイトボードにはこう書かれていた。

文化祭案

「キョン、何か思いついた?」

うーん·····待ってくれ今考え中だ

「古泉くんは?」

「ふむ·····劇とかはどうでしょう」

「なるほど!劇ね!」

とハルヒはホワイトボードに古泉の案をホワイトボードに書きなぐった。

「ストーリは?」

「ある日、突然表れた超能力者から地球滅亡を阻止する為ある人物が立ち上がるなんでどうですか?」

壮大な話だな·····そのある人物ってのは?

「涼宮さんか·····貴方でどうです?」

おいおいマジか·····勘弁してくれ

「なるほどね·····面白そうじゃない!」

「みくるちゃんは?」

「えっ私ですか?うーん·····」

「喫茶店とかは?」

喫茶店か実に朝比奈さんらしいな

「喫茶店ね。うん、良いんじゃない?」

「由希は?」

長門は読書に夢中だ

「·····劇·····」

と呟くとまた読書に戻った。

「キョン、最後はあんたよ。」

俺か?俺は·····パン屋とかは·····どうだ?

「パンですか·····」

「うーん·····まあ、あんたらしいわね。」

駄目か?

「パンとか喫茶店も良いけどね·····材料費が掛かるでしょ」

確かにな·····そうだよな

「ハルヒお前は?」

「あたしもパン屋とか喫茶店ね·····」

もうそれでいいんじゃないか?

「じゃあ多数決を取りましょう。」

それなら話が早い。

ハルヒは多数決を取り始めた。

ちなみに結果は·····劇二人、喫茶、パン三人で終わった。

「うーん·····こうなったらもうどっちもしましょう!」

ヤケクソかよ····実にハルヒらしい決断だ。

果たしてどうなる事やら·····

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