第12話料理できる男子って珍しいらしい。知らんけど。

 身体測定をやりつつ、授業を行い、昼休み。俺は1人で昼ご飯を食べるため屋上に来た。やっとだ。やっと1人になれる。俺はそう思った。だが、運命の神はそれをよしとしなかった。何故なら、工藤さんが屋上にきたからである。工藤さんの後ろには今日の日直の女の人もいた。しかし、工藤さんは気づいていない。工藤さんが

「一緒に話しながら食べよ?そうした方が美味しいよ。」

 と言ってきたため、仕方なく話しながら食べることに。

 すると、

「ちょいちょい、我も忘れてないか?!」

「あ、いたの?」

「えっ?ついてきたんだ。」

「ちょっと?!」

 すいません。あなたは誰ですか?後、気が付きませんでした。工藤さん、反応の仕方が辛辣だね。

「もしかして、我の名前もわからんのか?」

 と、黒髪を腰まで伸ばし、前髪を片方伸ばし目を隠しているロリっ子が

「我のことロリっ子と思ったか?」

「いえいえ、全然。」

 あっぶねぇ。心読まれた?エスパーなの?

「我の名前は櫛名田結子(くしなだゆいこ)。右腕に巻いている包帯はある剣を封印した時にできた傷を隠すための包帯だ!」

「怪我と間違われる確率がものすごく高いので外した方がいいと思いますよ?」

 と俺が言うと

「見ても笑わないか?」

 と急に真面目な声を出した櫛名田さん。俺と工藤さんは頷く。

 櫛名田さんが包帯をとっていくと、手術の跡らしき傷跡があった。

「我はな、中学生の時事故に崖から落ちてな。命は助かったけど、手術跡が残って。クラスメイトからもバカにされたからこうして包帯を巻いているんだ。まぁ、そこからだな。包帯がかっこいいと思ったのは。」

「いやいや。笑わないし笑えないわ!生を勝ち取ったときにできた勝利の勲章と思えばいいと思うよ?」

 と俺が言うと工藤さんも頷いていた。

 すると、

「そ、そうか。弁当を食そう!」

 と照れながら櫛名田さんが言ったため、俺らは弁当を食べた。

 余談だが、俺の弁当を見た2人が

「この弁当、清隆君の手作り?」

 と聞いてきたため、

「ああ、そうだが?」

 と言うと、驚いていた。


 後書き

 結子:「やっと我の出番じゃ!」

 仁美:「そうだね!やっとだね!」

 清隆:「…」

 結子:「清隆、お主の料理が食べたいぞ!」

 仁美:「確かに。美味しそうだった。」

 清隆:「…」

 結子:「おーい、清隆!って、寝てる?!おい、起きろ!」

 清隆:「結子うるさい。仁美、俺は眠いから結子にいつものやつを。」

 仁美:「あー!やっと、私の名前をさん付けしないで呼んでくれた!嬉しい!嬉しいよ!というわけで結子!お願いね!」

 結子:「了解したのじゃ。読んでくれているお主たちありがとうなのじゃ!ハート、フォローもありがとうなのじゃ!我は嬉しいぞ!続きが気になる〜、読んでやってもいい、この作品が好きだ!、この物語に登場するキャラクターの誰かが好きになったという者は是非、フォローをよろしく頼む。星、レビューも気軽にしてくれると嬉しいぞ!応援コメントも待っているぞ!」

 結子:「人前で恥ずかしかった…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る