異世界の夫婦の話
彼らが立ち去ると、ナオトさんは自分たちの事について語り出した。
前世の彼らは何処にでもある普通の人生を終えた。
そして、転生神ナリーさんからこの世界に転生しないかと誘われた。
転生神の目的はこの神殿にある何かを守る事。
何かは詳しくは教えてくれなかったが、それを守るべく彼らはこの世界に来たらしい。
その横の二人、カズハとコウタは元々敵対組織に召喚されたようで、二人はナオトたちに敗れ元々敵対神に良い印象もなかったようで、ナリーさんと契約し転生した。
そして、もう一人の女性……咲さんは勇者として召喚されたようで、今はなんだかんだあって迷宮国を建国したそうだ。
そして、その次……僕の聞いたことのある名前が飛び込んできた。
彼は勇者として召喚され、当時魔王だった亜美と世界に反逆して消息不明とのことだった。
「あの、その人については少し知っています」
そう言って僕は魔法剣技図書館でのことを話した。
日本語で書かれた本の事、少ししか見れなかったが名前が日本人ばかりで彼の名前を見つけた事。
勇者システムについてと、咲さんを頼れと書かれた事だった。
それを話し終えると、皆悲しそうな顔になる。
「きっと生きてる」
その中でもハナさんとナオトがそう言うと、他もしっかりする。
「せっかく呪い解いたのに死ぬわけないよね」
そう言って彼らのこれまでの事の続きを話してくれた。
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