歓迎会

「リラちゃん、ルラちゃん……合格おめでとう~!!」


 レアの言葉と同時に一斉にクラッカーを弾かせる。

 二人は驚ろいた顔をしてアタフタしている。


「ドッキリ成功~!!」

 

 二人の前に立ち、そう言うと呆れたような顔で僕を見てくる。

 

「全く、道理で何か隠してたわけだ」

「え、わかってたの?」

「うん、だってサウル……何か隠し事をするとき、わかりやすいんだもの」

「うんうん、耳をよく触る時っていっつ何か隠している時だもんね」


 僕にそんな癖があったとは……そう言えば、あおいも僕が嘘をつくとき癖があるとか言ってたっけ。 

 前世でも今世でも癖というのは変わらないのかもしれない。

 今度から気を付けよう。

 前世から治らない癖だったから治らないかもしれないが、少しでも意識すればわからないようには出来るだろう。


「ま、他にも癖はあるけどね」


 まだあるのかよ。

 というか、僕の心を読んだかのような発言、やめてもらえませんかね、怖いんで。


「ほうほう、いいこと聞いたわ~」


 レアが良いネタ掴んだと言わんばかりの顔をしている。

 絶対ろくなことに使わない気がする。


「は~い、とりあえずご飯の前に皆の学院での目標を語ってもらいま~す」


 手を叩き、皆がミリーの方を見るとそう切り出した。







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