結末
全員、何事もなかったかのように回復するが、ウェルサは目が覚めなかった。
この事件は演出として処理されることとなった。
理由は貴族が他国の学院で暴れたとなれば国家間の問題になりかねないからだそうだ。
サリスからは今回の事件は他の生徒には他言無用と言われた。
そして今回の試合は、ウェルサ・マックハートの魔力が切れての師匠たちの優勝となった。
今回の試合は波紋を呼んだが、一応そういうことで落ち着いたようだ。
サリス含め学院長はクレアたちの事を知っているようで彼女曰く、今の学院の創設者に連なる者だという。
華麗なる家族だ。
そもそも、魔法学院の理念はこうだ。
1.魔法の研究
2.魔法の開発
3.魔法の発展
4.何物にも縛られることなく、己が魔導を極める事
5. 仁義に反しない限り、学院はどんな研究でもどん欲に行うべし
この学院五箇条は学院は創設者の理念だ。
各国の学院は元々勇者学院が派生して出来たものであり、初代勇者と呼ばれる者の弟子たちが作り出した派閥だそうだ。
師匠の命に従い、この学院を作り出したという。
クレアたちは初代勇者の家系という事だろう。
勇者か……。
前世で勇者とは女神に選ばれし、俺強い系のイメージが強い。
聖剣が特にチート級でネタ系以外はほぼ聖剣は最強の分類とされている。
いいな……。
この世界でやられっぱなしの僕としては羨ましい限りだ。
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