ウェルサの変貌

 ウェルサは薬を飲んでしばらくして彼は周囲に魔力弾を放つ。

 その攻撃は中級魔法並みの威力で無差別に撃ちまくっている。

 正確に特に魔力の高いものに対して攻撃している。

 しかし、彼の攻撃は見えないシールドで全て防がれているため被害は今の所は何もない。

 とはいってもその防御がいつまで持つかは解らない。

 

「皆、逃げろ!」


 サリスの言葉に会場のスタッフは避難誘導を開始する。

 頭上を見ると、三人もすでに避難しているのか姿がなかった。


「僕らも逃げ……」

「冗談じゃない、暴れるあの愚か者を止めるわよ!」


 セシアは僕の言葉を遮り、飛び出す。

 そして次々とミリスたちがセシアの後を追う。

 状況がわからない上に突っ込むのは危険だが、仲間が行ってしまったら追いかけて止めるしかない。


「リラとルラは避難して!!」


 そう言って僕は飛び降りてセシアたちを追いかける。

 セシアたちは既に彼と交戦していた。


「貴方も来ましたか、全く無茶をする」

「いい子じゃない、仲間思いで」

「喋ってないで、援護してくれないか? 防御きついんだが?」

 

 ファリオスはそう言っているが、彼は何事もないかのように片手で防御している。

 

「それしか能力がないんだから、頑張りなさい」


 そう言ってエレナは地面に銃弾を撃ち込んでいる。


「しかし、このままだとジリ貧だぞ、どうする?」


 ルミリナがそう言うと、ミナは少し考えこんだ。






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