猛攻

 目の前にテイルが来ると、テイルはそのまま左手で僕の胸倉を掴もうと魔法を解除する。

 ここだ!

 覚悟を決め、彼の左手を避けて懐に入り込む。

 雷の剣を彼に突き出す。

 ここ突き刺されば、勝てる……そう思った。

 右手で掴まれ、右側に投げ飛ばされる。

 反応が早いが、一つ見落としてるぞ!

 僕は右手を前に向ける。

 テイルは魔法が来ると防御の姿勢をとる。

 

「雷の鳥籠」


 瞬間、彼の周り四点から雷の結界が張られる。

 そして鳥籠となり、四方八方から彼に雷が降り注ぐ。


「防御結界」

 

 テイルはここにきて上級魔法を使用した。

 雷が次々襲うが、彼の結界に守られる。

 それは予想してなかった。

 ここで倒せなければ、恐らく次はないだろう。


「求めるは雷の砲弾、雷砲らいほう

 

 雷の砲弾が一直線に彼に襲い掛かる。

 流石に上級魔法といえど、これだけ喰らえば押し切れるはずだ。

 しばらくして攻撃がやむと、テイルはその場に膝をつく。


「流石にきついか……」


 そう言うと、テイルは両手を挙げた。


「いいんですか?」

「時期にもう終わる、それに俺は限界だ……」


 そう言って残りのコロナたちの方へ目を向けると、丁度決着が着いたようだった。


「参った」


 そう言うと、僕達の勝利は確定した。

 しばらくして救護の人たちが到着して彼らを運ぶ。


「次、頑張れよ」

「はい」


 テイルは救護班の方へ向かっていった。

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