130話 決着を終え
試合は数分ほどウェルサが動かなかったので、セシアの勝利となった。
それと同時に結界の上から雨の様なものが降り注ぐ。
それにあたるとウェルサの傷が回復していく。
全体回復魔法の
そうして回復すると、そのまま彼を運んで行った。
そして次の試合が進んでいく。
暫らくしてセシアは僕らの方へ戻ってきた。
「お疲れ様~」
「ありがとう」
「セシアよく勝てたね、ウェルサ君相当強かったのに」
レアの言うように、ウェルサは相当強かった。
セシア以外で彼に勝てるかといえば、次席の僕でも負けるだろう。
「それにしても、短期間でどうやって強くなったんだろう?」
レアの疑問は恐らく一法生誰しも思うことだろう。
半年前の彼は初級魔法すら上手く扱えなかったのだ。
それが半年であれだけ強くなったのは異常と呼べるものだ……。
どれだけ努力したところで、あそこまで成長するのは絶対とは言えないが、少なくとも普通ではなかった。
「まぁ、セシアが強いのを倒してくれたし、私はラッキーだけどね!」
レアが言うと、皆笑う。
そして試合は進み、コロナ・レア・ミリスがそれぞれ試合を行っていった。
彼女達は善戦したが、惜しくも初戦敗退となってしまった。
「お疲れ~」
最後の試合のミリスにそう言うと悔しそうな顔をするミリス。
彼女の敗因は僕との戦いで魔力の消費が激しく、魔装が使えなかったことと単に相手の魔法の相性が悪かったのもある。
ミリスは基本近接もできるが、それは魔法ではなくあくまで体術面での話だ。
相手は遠近両方できるタイプで経験も高いこともあり、あっさり詰められてしまった。
いろんな思いが混じりながら、次の試合の対戦表が発表され僕は驚いた。
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