第7話

「な、おい、ちょっと...」


秒で交代させられたのは俺ではなく、

藤島くんだった。多分だけど。俺の感覚的に他のアイドルヲタクの男性諸君より、

時間にしたら短い対応だった様に思う。


俺も、もしかしたらそんな対応、されるのかと思ってビクビクしてたけど、

違った。


ぎゅっ...!


「え」


俺の顔は、火が吹くくらい真っ赤になった。


両手、両手で握られたんだ。


俺の左手を。


あ、俺の利き手は、左手だった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る