第6話

やがて、俺らの番が巡ってくるが。

藤島くんの予想は外れた。


「俺さ、CD滅茶苦茶買ったよ..,!

多いときで同じ楽曲のCD、1000枚も買ったんだ...!凄くない...!?」


「だからさ、俺には特別、長い時間、

手を握ってくれていてくれると、嬉しいんだけど...!?」


「ふうん...」


ボソリ、ヒロちゃんは呟くと目を瞑った。


そして。


即座に、握ってた右手をパッと離し、


「はい、次の方〜!」


と笑顔ひとつみせずにそう言ったんだ。

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