にあみす・そると

関藤みずほ

プロローグ

あなただったら、どうする――。



「おぉ~っ、きたきた☆」


「よっしゃキタ!!!!」


「…………」


「おはヨ」



――ねえ、一度でいいから、考えてもみてよ。


すでにいま何時なんじになっているのかもよくわからないに、あなたは、自分の部屋でふと目を覚ましたとする。

すると、なぜか……顔も見たことのない(そして、すくなくとも五歳ごさいくらいは、あなたよりも年上に見える)四人組のイケメンたちが、あなたのベッドのまわりにいて、それぞれみんなが目をまんまるにして、いかにも興味きょうみしんしんな顔で――もちろん、そりゃあたいへんにビックリぎょうてんしているあなたの(しかも、寝起ねおきの)顔を、――しげしげとのぞきんでいたとしたら?……


あなただったら、――いったいどうやって、どこのだれに助けを呼ぶ?

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