私の娘はSSR
ゆなか
はじめに
【お酒のために乙女ゲー設定をぶち壊した結果、悪役令嬢がチート令嬢になりました】の作者のゆなかと申します。
私がこれからお話しすることは、異世界で繰り広げられるファンタジーな内容ではなく、現実世界でのノンフィクションな話です。
ノンフィクションとはいえ、個人情報を含む内容になりますので、多少ぼかしてありますので、正しくはほぼノンフィクションでしょうか。
第4回カクヨムコンテストの異世界ファンタジー部門で特別賞をいただき、単行本2冊とコミカライズ3冊(あ、4月に4巻が出ます!)を出版していただいた最中には、皆さんに言えなかった色々なことがありました。
同居の実母にステージ4の乳ガンが発覚し、コロナ禍での入院、手術、抗がん剤治療。
長女はホルモンバランスによる体調不良が原因で、早退と欠席を繰り返し、まともに登校することができなくなり、いつぞとなく学校から呼び出される日々……。それに加えての息子2人の発達障害疑惑。
昨年の2月には宮城県や福島県局で大地震が発生しました。それほど報道はされていませんでしたが、実は結構な建物の被害を受け(主に職場)、それが原因で職場の人間関係に悩んで退職を考えたり、etc……。
その他にも、細々とした色々なことがいっぺんにやってきて、当時の私の精神状況は本当に洒落にならないものでした。
いつか何かのネタになるかもしれないと前向きに考えようとしましたが、家族に降りかかる不運の原因は、みんなの幸運を使ってしまったのは私のせいだと思い込み、ほぼ毎日号泣してました。
今では何でそんなに情緒不安定だったのだろう?と、不思議に思います……(汗)。
――それが約2年間内の出来事。
現在では、辛い抗がん剤の治療を終えた母の体調もだいぶ戻り、ホルモン投薬や食事制限などは続いていますが、抗がん剤の副作用で抜けてしまった髪の毛も無事に生え、帽子要らずになりました。
発達障害疑惑の息子達は様子見です。
職場は………………未だに色々あります。
人間関係って難しいですよねぇ……(遠い目)。
何も考えずに、ただ仕事をしていた頃が懐かしいものです。っと……これ以上続けると、余計なことを言ってしまいそうなので止めます。
体調不良に見舞われた長女は、無事に高校合格しました!!よく頑張ったね!!
受験番号を見つけた瞬間に、号泣しそうになりました。
これで私が受験期間にやらかしたことが、やっと全て笑い話にできます!
会津の有名な神社に合格祈願に行った時。(娘は学校)
絵馬に【〇〇高校合格!】と書き込んでたのですが……何故か書いている途中で『格』の字が頭の中からすっ飛んでしまい、『客』と書こうとしたり。
なんとか誤魔化しましたが、夫からは冷ややかな眼で見られました。
いやぁ……神様は寛容でした!
本当に良かった(涙)
受験の初日。
少しでも娘の緊張を解してあげようと、お弁当にメモ程度のお手紙を添えたんですよ。
【何があっても気にするな!頑張れ!!】って。
……そしたら、大事な箸を入れてなかったのです。
手紙を見た娘は、安心して泣きそうになったらしいのですが、次の瞬間に箸が入っていないことに気付いて、
『え?……手で食べる?(おにぎりじゃないので食べれない)』
『……それとも、食べない?緊張してお腹空いてないけど……え?(午後にもテストと面接がある)』
と、違う意味で泣きそうになったそうです。
幸いなことに受験校の先生が割り箸を下さったとのことで……その節は大変お世話になりました。
名前も知らない先生ですが、無事に入学できますので、どうにかしてお礼を言いたいと思います。
……娘にはもうひたすら謝りました。
母のドジさに緊張が解れたと爆笑してくれたので、良かったの……かな?
これからは母を信用せずに、箸を持ち歩くことを提案しておきました。
――ということで。(強引に)
私の初エッセイは、母の闘病日記でも、二人の息子の発達障害疑惑でも、勿論、職場の愚痴なんかでもありません。
中学2年に進級し、新しいクラスに慣れる前に、体調不良による欠席、遅刻、早退を繰り返している内に、クラスに馴染めなくなってしまった娘は、先生方との度重なる面談の末に、『SSR』に通うことになりました。
娘が体調不良にならなければ、深く知ることのなかった『SSR』というクラスの存在。
普通のクラスに通えなくても本命校を目指すことはできますし、諦める必要なんてありません!
自分と他人を比べて悲観する必要もありません!
娘と私の経験が、誰かのお役に立てれば――と思い、娘が高校に合格した今のタイミングでの投稿を決めました。
因みに、娘には執筆の了承を取っていますし、とても協力的で色々なことを教えてくれてますので、その方面ではご心配なく!
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