閉じる
表示設定
目次
第9話 晩秋の町
「晩秋の町」
あの空を見つめて旅人が言った
太陽はどこにある？
太陽どころか日射しさえ見あたらない
ここは晩秋の町
山あいの小さな町
あの雲を見上げて旅人は聞いた
青空はどこにある？
青空どころか木漏れ日さえ見あたらない
北向きの川が流れる町
あの店も
あの通りも
あの駅でさえ
人の姿は見あたらない
錆びた線路が途絶えている
夢さえ枯れ果てる町
ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）
応援したユーザーはいません
応援する
アカウントをお持ちの方はログイン
カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
カクヨムに登録すると作者に思いを届けられます。ぜひ応援してください。
新規ユーザー登録（無料）
カクヨムに登録して、気になる小説の更新を逃さずチェック！
カクヨムに登録して、お気に入り作者の活動を追いかけよう！
応援すると応援コメントも書けます