晩秋哀歌

詩川貴彦

第1話 晩秋哀歌

「晩秋哀歌」


疲れた

疲れはてました

今日は少しだけ

休んでしまおうと思います


それでも明日からは

晩秋にふさわしく

寂しい生き方を始めようと思います


疲れた

疲れはてました

今は少しだけ

泣いてしまおうと思います


それでも明日になれば

晩秋にふさわしく

哀しい生き様を演じようと思います


灰色の日本海です

荒れ果てた山村です

それは私自身の心です


疲れた

疲れ果てました

それでも明日のために

何もかも忘れて

寝てしまうつもりです

お酒でも飲んで

眠ってしまおうと思います


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る