力強く

 ひび割れた大地に一筋のうたが流れた

 それは慈しみとは程遠く、遥か空の向こうから、焦げ臭い匂いを運んできた

 それはきっと、赤くて、黒くて、醜いなにかから生まれたもの

 それが乾いた世界に吸い取られ、

 漉しとられ、

 絞り出され、ほんの僅かに生み出された抽出物エキス

 純化した真理

 光の源

 生命の水アクア・ヴィタエ

 それは慈しみとは程遠く

 恵みというほどのこともなく

 指向性を持たない純粋なエナジィ

 それを糧に、力強くこの世に芽吹くものよ

 なにものにも阿ることなく

 なにものにも脅えることなく

 ひら

 耀かがや

 うたを歌え

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