夕
昔日に飄々と枝葉は鳴き
踏みしだく道に萩の囁き
三日月は幽冥に東天へ浮き
薄雲流れて藍から茜へと
さめざめと泣く蟋蟀も
今はこの身に寄り添って
くしゃくしゃに丸めた体に
蕩けた落日がしなだれかかる
しわがれた声が地面を伝い
どこまでも希釈されて行き渡る
我が悲しみの散るほどに
我が悲しみの散るほどに
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます