第46話 いざ海へ1
少し遠出だから早くでて良かった。
夏休みは、海が人気スポットだから渋滞が凄いだろうと予想して朝から出かけるように計画して正解だと思う。
道路もそんなに混雑はしていないけど、車の数はそれでも少し多いと感じた。
バスの中からは、海辺が見えてきて、はしゃぎそうになる。
他の人の迷惑になるから、騒がないように四人には事前に伝えた。
仲が良いメンバーと妹が揃っているから楽しくて、いつも以上に、はしゃぎそうになる光景が目に見えているから。
目を輝かせている雫は天使すぎると思いながら見てたら結花にバレてドン引きしているような表情をしていた……。
バスが着いた時には、四人とも降りる準備は、完璧に済ませていてそんなに楽しみにしてたのかと少しクスッと笑ってしまう。
「海だー!」
海に来たらまず走っていくのが普通っぽいのか自分と雫以外は、海に向かって一直線に走っていく。
「雫も行ってきていいよ? 楽しみにしてたでしょ」
「怜と行く海が楽しみだったからだよ」
雫が手を握って言ってくる。
天然たらしなところは、雫もあるよな。
その前に、まず水着に着替えないとだから海に走って行った三人のところに行って水着に着替えて遊んだらいいと言ってきた。
更衣室があるからそこで四人は、水着に着替える感じ。
自分は、面倒くさいから下に水着をすでに着ていたから少しでかいサイズのシャツとショートパンツを脱ぐだけでいい。
水着になったので、更衣室の外で待っていると四人が着替えたみたいでお披露目してきた。
「じゃーん! どうよ!」
真帆ちゃんが着ているのは、胸元が見えないようなビキニデザインなのにエロく見えてしまう。
スタイルもいいから真帆ちゃん自身も何が似合うのか把握しているようだ。
澪ちゃんは、ワンピースみたいな水着で可愛らしい。普通の洋服に見えるようなデザインだから水着っぽさが全く無いから気軽に着れそう。
結花は、新しく水着を買ったみたいで見たことないのを着ている。フリルがついていないビキニで背中に紐編みされたデザインの水着だった。
結花のくせに大人っぽいの着こなそうとしてるけど顔が、まだ童顔だから少し着るには早すぎたデザインだな。
そして最後は雫。フリルで胸元が見えないデザインだけど、まさかビキニを着るとは思わなかった。
お腹が見えてエロ可愛い……。
真っ白な肌に真っ白な色のビキニは凄く似合っていて、他の人には見せたくないと無意識に自分が羽織っていたのを雫にかける。
「男が見ちゃうから羽織ってて」
「うん、わかった」
雫が自分の水着をガン見している。
自分が着ているのは、首元から胸元まで隠れているんだけど肩出しがあるデザインのビキニだからお腹も見える。
下は、パレオをしているから片足が少しチラ見えする感じの恰好だ。
「いつもと違う怜だ!」
水着に着替えたから自分と雫以外は、もう海に行っていて通行人もそんなにいない。
雫が真正面にいて上目遣いが見ていて周りを確認した後に体をくっつけてきた。
水着の生地は、薄いから胸の柔らかい部分が体に当たっている……。
ハグしたらほぼ密着するじゃん。
欲には、勝てずに少しの間、ハグをしていたけどドキドキしすぎて心臓が破裂しそうだった。
さすがに長時間ハグをしていると人の目に留まるので止めたけど火照った顔をしてこちらを見ている雫が可愛いから人のいない海岸沿いのところ行く。
「雫は、わたしと付き合いだしてエロくなったよね」
「そんなエロくなってないもん!」
プンプン起こっている雫に口づけする。
「本当は、我慢するつもりだったのに雫が悪いんだからね? お仕置きするから」
「お仕置き……?」
何するのかわからないから困惑している雫に首の見えるところにキスマークをつけた。
「い、いたい。何か少しチクッとした……。今の何……?」
「キスマークつけた」
雫は、知らなさそうな顔をして何それと言っている。
知らないのか……。教えてあげたほうがいいよね。
「可愛いと思ったら、つけたくなるやつだよ!」
別に独占欲とか印をつけて満足感に浸るって理由で、付けたくなるって言わなくて大丈夫だよね!
不思議そうに、へーとだけ言って興味なさそうなのでひとまず安心した。
「これが罰ゲームなんだね? 意外と呆気無い感じだからびっくりした」
キスマークの意味がバレた時は、ヤバイ反応しそうだな……。
「三人のところ行かないと心配させるから行こっか」
「うん! 海楽しみにだったから嬉しいー!」
内心ハラハラしつつ、バレなきゃ問題ないと思うからやり過ごせれるだろう。
三人のところに行くと、水のかけあいをしてたので自分だけ水鉄砲を持って一緒に加わって遊んだ。
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