設定 乙女ゲームは好きですか？私は嫌いです

第1話

ーーあらすじ

　なんでもいいから暇つぶしにゲームを買おう。

　そう思って、購入したゲームの最初の一つ。

　手を伸ばしたそれがまずかった。

　それはいわゆる、世間から「クソゲー」と言われているものだった。

　その経験が刷り込まれた主人公は、すっかり最初にやった「乙女ゲーム」というものが嫌いになってしまった。

　だが、彼女は知らない。

　そのクソゲーの世界に転生してしまう事になるとは。

「世界がところどころバグってるんですけど！」

ーー人物

○私〈ノエル・フロイヤー〉

　乙女ゲームが嫌い。

　そんな世界に転生してしまった現状を嘆いている。

　攻略対象といやいや交流することに。

　まわりからは、嫌な顔していつもイケメンに囲まれている変な女、で認識されている。

○日記

　陽気で馬鹿で阿呆な転生者。

　主人公の所有物。

　彼も転生者らしい。

　日記を書き続けると、レベルがあがる。

　すると、色々便利な機能が解放されるらしい。

　ノエルが闇オチすると、「名前を書かかれた者が死ぬキル・ノート」になるとかいう。

　正体、呪いの品物なのでは？

○ガルーダ・フロイヤー

　ノエルの兄。

　真面目で優秀、善良であるために敵が多い。

　多い頻度で命を狙われている。

　苦労人。

○アスク

　幼馴染の男の子。

　お兄さん風を吹かせてノエルにかまってくる。

　少々うっとおしいところもあるが、憎めない少年。

○ヒロイン

　乙女ゲームのヒロイン。

　彼女は何も悪い事していない。

　ノエルが苦手意識を持っているため避ける、それだけ。

　そのため、エンカウント率が低い。

ーークソゲーポイント

01成長が遅い

　そのゲームは、主人公のステータスをあげるゲームだったらしい。

　しかし、成長が遅くて育成の効率が悪い。

02どうでもいいスチルがある

　普通乙女ゲームといったら、ヒロインとか攻略対象のスチルがあるものでしょう。

　なのになんで、どうでもいいハンカチとかタワシとかのスチルばっかりなわけ？

03スキップ機能がない

　周回して解放していくエピソードがあるくせに、既読箇所をスキップできない。

　クリアするために時間がかかりすぎる。

　乙女ゲームに慣れてない時は、そんなものだと思っていたけど、後々考えるとほんと面倒くさいわね。

04ミニゲームの難易度が高い

　ミニゲームって息抜きにやるものでしょ？

　なのになんで、難易度が高いのよ。

05バグる

　これが一番致命的ね。

　セーブせずに長時間プレイしてると、画面にノイズが走ったり、唐突にブラックアウトしたり。

　それだけならまだしも、登場人物の姿が画面に表示されなくなるのよ。

　やばくない？