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第1話

　それは、音楽で世界を救う物語。

　過去成しえなかった、世界救済の続きを綴る物語。

　彼らは音楽の力を信じて、人々を助ける。

ーー人物

○ヨウタ

　小さな島で過ごす少年。

　父親の漁の手伝いをしていたところ、流れてきた円筒形の物体、ポットを発見。

　その中で眠っていた少女ルーナを保護する。

　島の子供達のまとめ役で、面倒見が良い。

　ルーナの記憶をとりもどすために、旅に出る事に。

　笛を吹くのが得意。

○ルーナ

　記憶のない少女。

　なぜかポッドに入って漂流していた。

　昔の言語を操っていたため、ヨウタと当初は会話できなかったが、持ち前の頭脳で現代の言語を習得。

　どこか、神秘的な雰囲気をまとっている。

　小型の鍵盤演奏機を所持している。

○コヨコヨ

　しゃべる鳥の商人。

　昔、とある祠に罰当たりな行為をしてしまったために、呪いにかかってしまった。

　満月の夜だけ人の姿に戻れるらしい。

　珍し品物を扱っていて、マニア向け。

○マルロ

　騎士団長の一人。

　とある町の治安を守るために、休日の警備をかかさない真面目な青年。

　やや頑固な一面があり、律義すぎる。

　町の権力者の美女に惚れているが、自分では釣り合わないと思っている。

　デートに誘われると、理由をつけて断ってしまう。

〇リーリー

　とある町の権力者の、その娘。

　マルロに思いを寄せているが、どんなにアタックしても効果が出ない事に不満を抱いている。

　普段は穏やかな雰囲気をまとっているが、有事の際にはきりっとする。

〇タルタッサ

　ルーナの命を狙う女性。

　小型の打楽器を所持。

　サルベージ派というものの、一人。

ーー用語

〇聖音楽（ヒーリング）

　人の潜在能力を引き出す音楽。

　ルーナを含む特別な人間にしか奏でられない。

〇協調（リンク）

　メロディを重ね合わせる事。

　聖音楽を演奏する者同士で協調（リンク）すれば効果が何倍にも膨れ上がる。

〇四聖楽譜（エレメンツスコア）

　聖音楽（ヒーリング）用に書き記された楽譜。四つある。

　怒り、悲しみ、喜び、？？？。

　聖音楽（ヒーリング）で演奏する事で、強大な力を発する。

〇全調律楽団（フルチューニング・オーケストラ）

　聖音楽（ヒーリング）を奏でる人間が何十人も集まって、一つの意思で演奏する。　　　

　それによって正しく効果を発揮。

　そのためには、サルベージ派とオールラウンド派の協力が必要。

　意思統一がなされていないと、逆の効果を発揮してしまう。

〇サルベージ派

　助けられる人だけを助ける、という信念を持った演奏者。

〇オールラウンド派

　すべての人を助ける、という信念を持った演奏者。