惨劇

Tomeito

第1話ハジマリ

目覚まし時計の音が俺の部屋を木霊していた。

「むぅが·····」

只今の時刻午前7時

俺は目覚まし時計を止め起き上がると一階の洗面台へ向かった。洗面台へ着くと俺は、顔洗いや歯磨きを

済ませ朝食を素早く済ませ、制服に着替え学校へと向かった。家から学校は歩いて10分か20分くらいで着く

。学校へ着くと俺は自分の教室へ向かい始めた。

教室に1番乗りで着いた俺は自分の席につき、しばらく眠った。

俺が寝てからどのくらいだっただろう·····

俺はクラスメイトのミドリに起こされた。

「おはよう。」

「·····おはよう。」

「今何時だ?」

「今ね·····まだ7時50分だね。」

「そうか·····」と俺は言うとまた眠った。

眠ったのもつかの間また起こされた。

この野郎·····こちとらあんまり寝てねぇのに。

「翔大くん寝たら駄目だよ。」

何故だ·····何故寝たらいかんのだ

「居眠りするでしょ。」

「おいおい·····こちとらあんまり寝てねぇんだぞ。」

「どうしてそんな寝てないのかな?」

「それはな·····勉強ばかりしてたからだ。」

「へぇー!意外ね。」

俺が勉強するのが意外か?俺だってな勉強するんだぜ。

「翔大くんどうしても寝たい?」

「ああ。寝かせてくれ」

「寂しいなぁー·····」

「なんでだ?」

「話し相手が誰もいないからかな?」

はあ〜·····どうして女ってのはこう扱いづらいのかね。

「へいへい起きますよ起きますよ。」

ミドリは俺が起きると満面の笑みを浮かべた。

ミドリとは小中と同じクラスだった。

こいつ·····小中の時とあんま変わってねぇ様な気がする。

俺がボケーっとしてると話しかけてきた。

「ねぇねぇ、宇宙人とか幽霊を信じてる?」

「·····は?」

「だーかーら·····宇宙人とか幽霊を信じてるかって言ってるでしょ!!」

「信じてねぇな。」

「なんで?根拠を教えてちょうだい!」

「いいか、あんなものが本当に居ると思うか?あんなものはな·····映画や漫画の中だけに登場する物だ。」

「ミドリ·····お前は?」

「あたし?あたしはね·····信じてるわ。」

「ふむ。その根拠は?」

「だって、テレビとかで宇宙人や幽霊の映像が流れてるじゃない?」

確かにな·····。

「でも·····あれはな作りもんなんだぜ?」

「確かにそうかもしれないけど·····あたしは信じるわ!」

そうかい。

俺とミドリが熱く宇宙人や幽霊がいるかを話しているといつの間にか教室に大勢のクラスメイト達がいた。

しばらくしてから、担任の木村が来た。

木村はHRで雑談を終えると、教室から出ていった。

そして·····木村と入れ替わりで教室にある人物が

やってきた。それはなんと別の学校に転校したはずの

谷川だった。彼が転校した理由は·····両親の仕事の都合だそうだ。

「久しぶりだな。」

「ああ·····久しぶりだな谷川。」

「久しぶり!」

「くくくく·····元気そうでなによりだ·····ミドリ、翔大。」

「お前なんでここに?」

「ああ、それはな·····」

何だこの沈黙は·····

「どうしたの?」

「ああ、何でもない。」

「訳を話せねぇのか?」

「·····いや話せる」

「話してくれよ。俺たちにだけでも·····」

「いいだろう。場所を変えよう。」

谷川に俺たちはついて行った。

何だ·····廊下じゃねぇか·····

「実はな·····親がな·····俺を·····俺を·····」

「殺そうとするんだ·····助けてくれねぇか!!」

!!

俺達はその話を聞いて驚愕した。

「·····そんなバカな·····」

「·····信じられないわ。」

ミドリが信じられないのも理解できる

そんな話馬鹿げてる。

実の子を殺そうとするなんて·····

信じられない。

「どんな様子だった?」

「·····狂気に満ちていたよ·····」

「実の子を殺そうとするなんて有り得ないわ。」

「ああ、確かにな。」

「この話を終わりにしよう。」

「ああ。」

「わかったわ。」

俺たちは話しを終えると、教室に戻った。

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