辛いもの
この世には、あらゆる味がある。わざわざ例に上げるとするならば、甘い、酸っぱい、苦いなどだ。
さて、そんな味には私が特別許せないものがある。それは、辛いものだ。
なぜ辛いものが苦手かと言うと、それは味がしないからだ。さっき、味のうちの一つと言っていたが、それはここで訂正させてもらおう。
辛いは、痛いのだ。喉や舌、唇に与える痛みだけだ。あれは、味じゃない。
この前、随分スパイスの効いたカレーを食べた。しかし、これのせいかはわからないが死ぬほど腹が痛くなったのだ。便器に座りながら死を悟ったぐらいだ。それ以降、辛いものはよっぽどのことがない限り食べるのをやめた。カレーは甘いに限る。
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