第11話 プール行かない

 俺と克樹かつきは屋上にいる。

 俺は克樹に確認する

   「克樹、静香しずかに告白でもしたのか?」

   「ああ、した。」

   「でも、俺のことあきらめていなかっただろ。」

   「それも承知しょうちで告白した。」

克樹は話始める

   「俺が中学3年になった時、静香を好きになった。」

   「でも、お前も静香にれていただろ。」

   「その通り、一緒に好きになったんだな。」

克樹は俺のこと気づいていたのか、俺は全然分からなかった。

   「だから、告白に躊躇ちゅうちょしてしまったんだ。」

   「それから、たまるが鳴滝なるたき高校受けるというんで違う高校へ行ったら告白し

    ようと決めたんだ。」

   「そうしたら、お前突然告白するから驚いたよ。」

   「そして、恋愛パワーで瀧脇たきわき高校に合格だもんな。」

   「だから、静香のためにたまると静香の仲、応援することにしたんだ。」

   「でも、たまるは静香を泣かせた、だから、告白した。」

   「克樹、もっと前に告白のチャンスはあったろ、新が来た時とか俺のテストの

    結果がひどかった時とか」

俺は克樹に聞く

   「たまるは静香を選んでいただろ、どちらかと言えば新にだんだんかれてい

    ってたけど。」

克樹は俺の心の動きまでつかんでいるらしい、ちょっと怖い

   「だから、たまるにも静香にも忠告したんだ、分かってもらえなかったけど

    な。」

   「たまる、決めたんだろ次は迷うなよ、静香には俺がついているから。」

う~ん、俺にはそういうセリフは、ちょっと無理だ。


 教室に戻ると静香が

   「夏休みになったら4人でプール行かない。」

   「それなら、帰りにファミレスに寄ろう。」

克樹が言う、俺は合格発表以来だなと思う、あらたは俺が誘うことになった。


 放課後、俺たちはファミレスに立ち寄った。

   「静香が羽島はしまスパーランドはどお。」

と言う。

 羽島スパーランドは俺たちの住む地域で最大のプールで、遊園地とプールが一緒になっている。

 当然、人出で混むだろう。

 克樹は

   「千鳥ヶ浜ちどりがはまビーチランドはどお。」

とみんなに聞く。

 千鳥ヶ浜ビーチランドはファミリー向けだが水族館と一緒になっており、プールは小さいが海と隣接していて海水浴場へ行くこともできる。

 また、この時期はイルカのナイトショーをしている。

俺は

   「昼から千鳥ヶ浜ビーチランドへ出かけて最後にイルカのナイトショーを見て帰るのはどおかな。」

   「イルカのナイトショー!」

静香と新が食いついた。

 結局、千鳥ヶ浜ビーチランドへ午後、到着してプールと海で遊び、最後にイルカのナイトショーを見ることになった

 行くのは7月30日に決まった。

 今後、俺たちの関係は、4人で進んでいきそうである。

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